CSS アニメーションとトランジションのトリガ
CSS アニメーションは、ウェブ要素をある CSS スタイル構成から別の構成にトランジションすることができます。ブラウザは、定義済みのアニメーションを読み込み時に開始できますが、イベントでトリガされる CSS アニメーションは、クラスの追加と削除によって行われます。AMP では、これら両方の種類のアニメーションをサポートしています。
正確にタイミングを合わせる必要のない、小さめの完結型アニメーションの場合は、CSS を使用してください。
CSS とキーフレームの定義
AMP では、次の方法で CSS を定義できます。
- ドキュメントの head 内にある
<style amp-custom>
タグに定義。20,000 バイトの制限。 - インラインスタイル。インラインスタイルの各インスタンスには、1,000 バイトの制限があります。インラインスタイルは、
<style amp-custom>
の 20,000 バイトの制限に含まれます。 - ドキュメントの head 内にある
<style amp-keyframes>
タグに定義。500,000 バイトの制限。キーフレームプロパティに制限されます。
すっきりした広告を維持して高速に処理できるようにするために、AMP は <amp style-custom>
タグに 20,000 バイトの CSS 制限を設けています。これを使用してアニメーションのスタイルを定義することはできますが、貴重なサイトスタイルのリソースを取り上げることなく、長々としたアニメーションを使用できるように、<amp style-keyframes>
タグ内の制限は 500,000 バイトになっています。
<style amp-custom>
div {
width: 100px;
height: 100px;
background: red;
position: relative;
animation: mymove 5s infinite;
}
</style>
</head>
<body>
<div></div>
<style amp-keyframes>
@keyframes mymove {
0% {transform: translatey(0px);}
25% {transform: translatey(200px);}
75% {transform: translatey(50px);}
100% {transform: translatey(100px);}
}
</style>
</body>
クラスの追加、削除、および切り替え
AMP アクションの toggleClass
を使用して、定義済みの要素にクラスを追加し、削除することができます。
elementName.toggleClass(class="className")
ハンバーガーメニューのアニメーションなど、ユーザーが操作する同一の要素のクラスを切り替えることができます。
<div
id="hamburger"
tabindex="1"
role="button"
on="tap:hamburger.toggleClass(class='close')"
></div>
force
属性を追加すると、toggleClass
アクションをほかの要素にも適用して 2 つのクラス間を切り替えることができます。
<button
on="tap:magicBox.toggleClass(class='invisible', force=true),magicBox.toggleClass(class='visible', force=false)"
>
Disappear
</button>
<button
on="tap:magicBox.toggleClass(class='visible', force=true),magicBox.toggleClass(class='invisible', force=false)"
>
Reappear
</button>
クラスを削除して、適用し直せないようにする必要がある場合は、force
属性を false
の値に指定して追加します。クラスを追加して削除を無効にする必要がある場合は、force
属性を true
の値に指定して追加します。
CSS と状態によるアニメーション
amp-bind
を使用すると、状態が指定された任意の数の CSS クラスを追加・削除することができます。
<head>
<script
async
custom-element="amp-bind"
src="https://cdn.ampproject.org/v0/amp-bind-0.1.js"
></script>
<style amp-custom>
div {
height: 100px;
width: 100px;
margin: 1em;
background-color: green;
margin-left: 100px;
transition: 2s;
}
.visible {
opacity: 1;
}
.invisible {
opacity: 0;
}
.left {
transform: translatex(-50px);
}
.right {
transform: translatex(50px);
}
button {
margin-top: 1rem;
margin-left: 1rem;
}
</style>
</head>
<body>
<amp-state id="magicBox">
<script type="application/json">
{
"visibleBox": {
"className": "visible"
},
"invisibleBox": {
"className": "invisible"
},
"moveLeft": {
"className": "left"
},
"moveRight": {
"className": "right"
}
}
</script>
</amp-state>
<div [class]="magicBox[animateBox].className"></div>
<button on="tap:AMP.setState({animateBox: 'invisibleBox'})">Disappear</button>
<button on="tap:AMP.setState({animateBox: 'visibleBox'})">Reappear</button>
<button on="tap:AMP.setState({animateBox: 'moveLeft'})">Move Left</button>
<button on="tap:AMP.setState({animateBox: 'moveRight'})">Move Right</button>
</body>
複数のクラスのアニメーションを定義するには、まず、ドキュメントの head
にある <style amp-custom>
タグに CSS クラスのリストを追加します。
.visible {
opacity: 1;
}
.invisible {
opacity: 0;
}
.left {
transform: translatex(-50px);
}
.right {
transform: translatex(50px);
}
次に、各クラスと状態をペアリングします。
<amp-state id="magicBox">
<script type="application/json">
{
"visibleBox": {
"className": "visible"
},
"invisibleBox": {
"className": "invisible"
},
"moveLeft": {
"className": "left"
},
"moveRight": {
"className": "right"
}
}
</script>
</amp-state>
そして、要素とクラスをリンク付けます。
<div [class]="magicBox[animateBox].className"></div>
状態は、関連付けられた AMP アクションやイベントによって変化します。次の例では、ユーザーインタラクションによって状態が変化します。
<button on="tap:AMP.setState({animateBox: 'invisibleBox'})">Disappear</button>
<button on="tap:AMP.setState({animateBox: 'visibleBox'})">Reappear</button>
<button on="tap:AMP.setState({animateBox: 'moveLeft'})">Move Left</button>
<button on="tap:AMP.setState({animateBox: 'moveRight'})">Move Right</button>
amp-bind
をこのように使用すると、定義済みのクラスに明示的にクラスを設定することができます。そのため、別のクラスを削除するように要求する必要がありません。