AMP

Node.js AMP オプティマイザガイド

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このガイドでは、Node.js バージョンの AMP オプティマイザをセットアップして使用する方法を説明します。

セットアップ

以下のコードを使って、NPM 経由でインストールします。

npm install @ampproject/toolbox-optimizer

使用方法

AMP Optimizer API は、HTML 文字列を入力として取り、その HTML 文字列の最適化バージョンを返します。以下に、基本的な使用方法を示します。

const AmpOptimizer = require('@ampproject/toolbox-optimizer');

// create the AMP Optimizer instance
const ampOptimizer = AmpOptimizer.create();

const html = '<h1>Hello World!</h1>';

const optimizedHtml = await ampOptimizer.transformHtml(html);

ビルド時に最適化された AMP を作成する

静的サイトについては、サイトを構築する際に、AMP ページを最適化することが最良です。以下に、このアプローチを Gulp.js ベースのビルドに統合する方法の例を示します。この例では、src フォルダ内のすべての HTML ファイルを最適化するカスタム変換を追加しています。

const {src, dest} = require('gulp');
const through2 = require('through2');

const AmpOptimizer = require('@ampproject/toolbox-optimizer');
const ampOptimizer = AmpOptimizer.create();

function build(cb) {
  return src('src/*.html')
    .pipe(
      through2.obj(async (file, _, cb) => {
        if (file.isBuffer()) {
          const optimizedHtml = await ampOptimizer.transformHtml(
            file.contents.toString()
          );
          file.contents = Buffer.from(optimizedHtml);
        }
        cb(null, file);
      })
    )
    .pipe(dest('dist/'));
}

exports.default = build;

レンダリング時

動的なページにおいては、サーバーでページをレンダリングする必要のあることがよくあります。この場合、ページをレンダリングした後に、AMP オプティマイザを実行することができます。以下は、このアプローチを Express.js サーバーに統合した例です。AMP 最適化を Express ルーターに統合する方法の 1 つとして、テンプレートがレンダリングされた後に、コールバックでオプティマイザを実行しています。

const express = require('express');
const router = express.Router();
const AmpOptimizer = require('@ampproject/toolbox-optimizer');
const ampOptimizer = AmpOptimizer.create();

router.get('/', (req, res) => {
  const locals = {title: 'Express with AMP Optimizer'};
  res.render('index', locals, async (err, html) => {
    const optimizedHtml = await ampOptimizer.transformHtml(html);
    res.send(optimizedHtml);
  });
});

module.exports = router;

AMP オプティマイザをサーバーで使用する際は、レンダリングの遅延を回避するために、キャッシングまたは CDN を必ずセットアップしてください。

構成

AMP オプティマイザは妥当なデフォルト構成を提供しており、ほとんどの場合では十分に役立ちますが、特定の使用事例に対して変換をカスタマイズすることができます。利用できるすべてのオプションのリストは、こちらを参照してください。

特筆すべきオプションをいくつか以下に示します。

  • lts: true: AMP ランタイムとコンポーネントの長期的安定 URL を可能にします。
  • verbose: true: 詳細なデバッグ出力を得られます。特に、AMP ボイラープレートを削除できない理由を特定する上で役立ちます。
  • imageOptimizer: 特定の画像 src の srcset URL を計算するための関数を提供し、画像 srcset の生成を自動化します。この関数は、ある幅が指定された src 画像バージョンをポイントする URL を返します。利用できる画像がない場合は、偽の値を返します。この詳細は次のセクションで説明します。

画像の最適化

AMP オプティマイザは、layout 定義に基づき、指定された amp-imgsrcset 値を生成できます。これが機能するには、画像の srcwidth をサイズ変更される srcset ソース値にマッピングする関数を指定する必要があります。画像のサイズ変更は、AMP オプティマイザが実行するのではなく、ビルド時(静的サイト)または thumbor などの画像ホスティングサービスのいずれかで発生します。

以下は、画像の幅を src にアペンドする実装例です。

const ampOptimizer = AmpOptimizer.create({
  // parameters are the amp-img `src` and the `width` of the to be generated srcset source value
  imageOptimizer: (src, width) => {
    // we cannot rename if the image does not have a file extension
    const index = src.lastIndexOf('.');
    if (index === -1) {
      // return null means we won't generate a srcset source value for this width
      return null;
    }
    const prefix = src.substring(0, index);
    const postfix = src.substring(index, src.length);
    return `${prefix}.${width}w${postfix}`;
  };
})

この実装を使用すると、AMP オプティマイザは、以下の amp-img 宣言を変換します。

<!-- Injects srcset for responsive layout -->
<amp-img
  src="image1.png"
  width="400"
  height="800"
  layout="responsive"
></amp-img>
<!-- Ignores existing srcset -->
<amp-img
  layout="fill"
  srcset="image-1x.png 1x,
                             image-2x.png 2x"
></amp-img>

上記を以下のように変換します。

<!-- Injects srcset for responsive layout -->
<amp-img
  src="image1.png"
  width="400"
  height="800"
  layout="responsive"
  srcset="image1.470w.png 470w, image1.820w.png 820w, image1.1440w.png 1440w"
></amp-img>
<!-- Ignores existing srcset -->
<amp-img
  layout="fill"
  srcset="image-1x.png 1x,
                               image-2x.png 2x"
></amp-img>

layout=responsive を使用している場合は、widthheight 属性を使用して画像の最小寸法を指定してください。たとえば、モバイルデバイス用のフルブリードのヒーロー画像であれば、幅を width=320 に指定します。